2013年1月31日木曜日

☆ 「とら」と「とらの商品」のご案内 ☆

この度は、「とら」へご来店いただき誠に有難うございます。
簡単に、当店のご案内をさせて頂きます。
 
【「とら」誕生の由来】
  「お肌に優しい商品をお届けしたい。。。」そんな思いから生まれました。
 私を含め、私の家族には敏感肌の者が多く、冬の乾燥、夏の湿疹等季節ごとに肌トラブルに悩まされてきました。  特に、私の甥っ子は幼少期よりアトピー性皮膚炎に悩まされ、薬による治療を行っておりましたが、症状が悪化すると共に処方される薬が強くなっていきました。
 その結果、真っ白でフワフワだった肌は日に日にザラザラとして、硬く黒ずんだ肌になっていったのです。毎晩寝ている間にも無意識に肌をかきむしり、朝起きると布団には傷ついた肌から出た血の跡が・・・。
 ある朝、母親の目に、目をつむったまま着替えをする我が子の姿がとびこんできました。「どうして目をつむって着替えをしているの?」と問いかけたところ、「自分のきたない肌を見たくないから」と答えたのです。通院と共に、生活の中で良いと言われるものは取り入れながら日々を過ごしておりましたが、そうしている間にも幼い子供の心がこんなにもひどくキズついていた事に愕然としました。
 その日を境に、甥っ子には症状の改善が見られなかったステロイドの使用をやめ、自然療法で治す方向に切替えました。
(注:ステロイドの使用で完治されている方も沢山いらっしゃいます)
  まず、私たちの意向に沿って相談にのってくださるお医者様を探し、今まで以上に衣類に気を配り、食事も医師の指導のもと子供の大きな負担にならない程度に管理して治療に専念しました。
 そのような日々の中で、量販店では「小さな赤ちゃんばかりではなく、幼稚園児くらいから使用出来るお肌に優しい衣料品の販売が少ないこと」「オーガニックコットンと記載されていても、混ざりのない、100%オーガニックコットンを使用しているのかわかりにくい表示となっている場合が多いこと」がわかりました。
 この事がきっかけで、私たち家族だけではなく、肌トラブルでお悩みの方の為に、一般の綿と混ざりの無いオーガニックコットン100%の生地を使用して、子供~大人まで使用出来る衣料雑貨を製造し、販売する事を決めました。


【「とら」名前の由来】
 「とら」は、私(とら発案者)の亡き祖父の名前”寅蔵”さんからいただきました。
 現在、弊社の母体は「(有)マルト電子工業」という弱電部品の製造会社です。その中に雑貨部「とら」がございます。 この会社名の「マルト」という名前の生みの親が私の祖父の”寅蔵”さんなのです。
 当時、戦後の食糧難で人々が暮らしに困っている中、立ち上がり八百屋さんを始めた時の屋号が「マルト」だったそうです。人々の生活が落ち着きを取り戻した頃、八百屋さんを辞め、時を経て昭和54年、物作りの好きな私の父が、弱電部品の製造会社「(有)マルト電子工業」を立ち上げました。
 ある日、私の父に「知ってたか?”○”ってどんなに小さくなっても無くならないんだぞ。「○ト」はそういう思いから生まれた名前なんだ。」という話を聞きました。なるほど・・・。
 こうして「マルト」の名前は受け継がれ、皆様のご厚情をいただきながら現在も営業をさせていただいております。
 新しい部門を立ち上げるにあたり、「祖父が生んだ”マルト”の名前を繋いでいきたい」そんな思いで「とら」というブランド名が生まれました。ちなみに、「とら」のロゴマークは、グラフィックデザイナーである兄が、釣り好きの父にちなんで”魚”と、母の誕生月の星座である”蟹”を盛り込んで作ってくれました。よく見ていただくと、”魚”と”蟹座マーク”を見つけていただけます。


【オーガニックコットンとは??】
 3年以上化学薬剤を使わない畑で、一切の「農薬」や「化学肥料」「除草剤」を使用しないで栽培された「綿花」のことです。有機肥料(家畜の糞、野菜の残渣、落ち葉などを混ぜた堆肥)を使い、雑草は人の手で除去、害虫は(インドの場合)木の実から抽出した苦い液体を散布するなど、自然の物を利用し、ヒトや生き物に悪影響の無い物を使用して駆除しています。
 オーガニックコットンを100%使用した生地は、環境・ヒトの体に優しく、アトピー性皮膚炎や乾燥・敏感肌の方などに特に愛用されています。
 ※弊社のオーガニックコットンの主な生産地は、タンザニア、インド、ペルー (販売業者の価格競争に巻き込まれ、公正ではない価格取引の為に貧困で苦しんでいる途上国のコットン生産者の貧困救済活動にも貢献しています)


【オーガニックコットン100%にこだわる理由】
 一般の綿花は栽培工程で、生産効率・収穫量をアップさせる為、化学肥料・除草剤・殺虫剤等が使われています。更に一般の綿衣料や生活雑貨には、清潔感が出るよう「漂白」や、カラーバリエーションを豊富にする「染色」、生地を歪みにくくする「形状安定加工」、生地を縮みにくくする「防縮加工」等、様々な化学処理が施されています。
 その結果、繊維に吸い込まれた多くの化学物質は、過敏な方には刺激として作用してしまう場合があるのです。 弊社で使用している生地は、混じりのないオーガニックコットンを原料として、布洗いの工程では、天然せっけんや酵素を使用し、化学処理を施さずに仕上げたものを使用しています。
 「ヒトや環境に悪影響を及ぼす商品ではなく、安心・安全をお届けしたい」それがオーガニックコットン100%にこだわる理由です。


【オーガニックコットンの主な特徴】
◎化学処理を施していない為、植物、動物、ヒト、環境に優しい。
◎ヒトが衣類を着て快適と感じる肌の温度は32℃前後といわれ、コットンはその温度を保ちます。 ・夏は、繊維が汗を吸い、気化熱の作用で肌の温度を下げる為、涼しく感じる。
・冬は、綿の繊維が中空になっていて空気を抱き込んでいる為、暖かく感じる。
◎繊維がとても細い為、肌触りが柔らかく、ウールのようなチクチク感が無い。
◎湿気を保つ性質がある為、静電気が溜まり難い。
・静電気は、肌に痛みを感じるだけでなく、肌トラブルを引き起こす原因となります。放電の際に肌の角質に作用し、防護膜が弱められる為かぶれやすくなり、頻繁にかく為、湿疹や炎症が生じます。
・身体は溜まった静電気を減らす為に、体内のビタミンCを消費さします。その為、肌荒れの原因となります。
◎ヒトに有害な紫外線を遮断します。(茶97%、白87%)
◎不要になった製品は、焼却すると二酸化炭素は発生しますが、植物である綿花が成長するときに光合成により二酸化炭素を吸収し、酸素を供給してくれるので、プラスマイナスゼロのオフセットになります。
◎化学処理をしないで加工されている為、天然の油分が保たれているので、洗濯時に柔軟剤を使用しなくても、柔らかく温かな風合いになります。


【安心・安全の4つの約束】
 弊社は、「日本オーガニックコットン流通機構(NOC)」の会員です。
 NOCでは、4つの約束を掲げ次の規定のもと有機栽培綿を推進しております。

①一般の綿と混ぜない。
 オーガニックコットンに一般綿を混ぜた場合、同種の繊維の為、その混合率を検証することは不可能です。そこで、純粋性を守る為、一切混ぜないで製品化しています。 紡績工程でも、認定背景を明瞭にするために一般的なブレンド面ではなく、単一綿のみを使用して糸に加工しています。
②化学農薬を使用しない。
 機械化された大規模な綿花農場では、種の防虫剤、畑の除菌剤、化学肥料、除草剤、殺虫剤そして収穫段階では枯葉剤などと大量の農薬が使われます。 化学農薬は生態系を壊し、人の健康を傷め、土壌の活力を弱めます。 NOCコットンは、有機認証機関の下で、農薬を使わない有機栽培で育てられます。
③化学処理をしない。
 一般市販の製品は大量販売の為、低価格と品質の維持を求め、幾重にも化学薬剤処理を行います。漂白から染色、柔軟剤、防縮剤、防しわ・形状安定加工などなど機能性や美観を追求します。
 ところが、近年アトピーアレルギー症や化学物質過敏症など化学物質が原因で体調を崩す患者が増えて社会問題化しています。 NOCコットンは、機能性や美観を求めるような化学処理はしません。生まれたままの綿の素晴らしさをそのまま製品として仕上げ、自然環境にも人の健康にも常に安心安全を心掛けています。
④搾取的な取引をしない(フェアトレード)
 繊維製品の低価格競争の背景には搾取的取引きの末、貧困に苦しむ生産者の姿があります。 NOCコットンは、インドやアフリカで展開されているフェアトレードプロジェクト(公正取引、経済支援)の産物のみを取り扱っています。


【製品認定】 
 「とら」では、「原材料の証明、製品加工工程でのエコロジー規準が守られているかの精査」を受けた商品の販売を行っております(NOC製品認定)。
 認定を受けた商品のみ「NOCラベル」の添付が可能です。
(認証されたオーガニックコットンを100%使い、糸、生地及び最終製品の加工までNOCの規準に沿い、生産者の良心をもって仕上げられたこと)
 ご購入されるお客様の立場に立ち、商品の安全・安心をお届することを心がけております。
 NOCでは、インド、アフリカなどの農業者の貧困救済の為に、又、農地で債務労働に苦しむ子供の為に支援活動を行っております。更に、認定ラベルには森林保護の為パガス配合紙(サトウキビの搾りかす)を使い、大豆油インクで印刷されており、ラベル添付の商品をご購入いただくと、貧困で苦しむ途上国のコットン生産者へ2円の支援金が送られるシステムとなっております。(NOC貧困支援救済基金)


【製品のお取り扱いについて】
◎製品の洗濯方法について
 オーガニックコットン製品の洗濯は、普通に洗濯機で洗う事が可能です。弊社のオーガニックコットン製品は、合成洗剤ではなく天然の石鹸で洗浄して仕上げておりますので、出来れば天然素材で作られた「洗濯用石鹸」のご使用をおすすめします。
(合成洗剤の石鹸で洗濯しても問題はございません)
 また、洗濯時、天然石鹸で優しく洗うことにより、綿花が本来持っている油分が保たれ、柔軟剤を使用しなくてもふっくらとした風合いが保たれます。
 一般的な衣類は、「防縮加工」や「形状安定加工」などにより、洗濯しても製品の歪みや縮みがおきないようにしていますが、オーガニックコットンはこれらの化学的な薬剤による処理を行っておりませんので、洗濯後は商品の縮みや歪みが出る場合がございます。
 お洗濯の際は、「洗濯用ネット」のご使用や、洗濯機の運転モードを「弱めに設定」していただくこと、「乾燥機を使用されないこと」、「なるべく形を整えて陰干しをすること」をおすすめします。
☆陰干しの効果☆
太陽の紫外線は、繊維を劣化させゴワゴワにさせます。

◎オーガニックコットン製品の綿かなどの付着物について
 オーガニックコットンは、一般的な繊維製品のような、製品加工後の「漂白」や「薬品洗浄」は行っておりません。
 その為、製品に綿かすなど付着して見えてしまう場合があります。
(一般のものは、漂白処理で見えなくなっています)
 綿かすは、綿の葉や茎の破片が取りきれずに付着している黒っぽい粒状のもので、安全ですし洗濯をしていると消えていきます。生地を作っている際に出来るもので、品質的には問題ございません。
 これらの問題は、漂白・染色を使用しないオーガニックコットン製品の特徴ですのでどうぞご理解くださいませ。

◎オーガニックコットン製品の品質の安定性について
 オーガニックコットン製品は自然素材で、化学的な処理を施していない為、色調や明度は一定にならない場合がございます。
 これは、綿花の栽培時の気温や湿度の違いや、栽培地域の違いなどによる為です。
 また、草木染めも同様で、植物の自然素材を使用する為、色調や明度は一定ではございません。
 こちらも化学薬剤を使用しないオーガニックコットン製品の特徴ですのでどうぞご理解くださいませ。